一戸建てとは|一軒家・集合住宅の違い&メリット・注意点
2020.11.24
マイホームの購入を検討している人にとって、「一戸建て」は魅力ある選択肢の1つです。
一戸建てには、「建売住宅」「注文住宅」「中古住宅」などの種類があるため、家族に合った種類を選ぶことが大切です。
また、一戸建てを購入する際にはさまざまなチェックポイントがあるため、最終的な決断を下す前に多くの情報を収集しましょう。
本記事では、一戸建ての種類や特徴・一戸建てを購入するメリット・注意点・一戸建てを購入する際のポイントについて詳しく解説します。
目次
1.一戸建てとは
「一戸建て」とは「独立した1棟の住宅」のことで、一戸建てから「一」をとって「戸建て」とも呼ばれます。
一戸建ては、親子や夫婦など一世帯で住む場合を指すことが一般的ですが、親世帯と子世帯が一緒に暮らす二世帯住宅も一戸建てに含む場合があります。
1-1.一戸建て・一軒家・集合住宅の違い
住宅の種類には、一戸建て以外に「一軒家」「集合住宅」などがあります。
以下は、各住宅の特徴です。
一戸建て |
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一軒家 |
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集合住宅 |
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一戸建てと混同されやすい住宅が「一軒家」です。
一戸建ても一軒家も、独立した1棟の住宅ですが、異なる点がいくつかあります。
一戸建ての場合、隣や周辺エリアにも一戸建てが建ち、住宅街などを形成していますが、一軒家は近くに住宅がない場合を指します。
ただし、一戸建てと一軒家は「独立した1棟の住宅」という意味で、ほぼ同じように使われることが一般的です。
集合住宅は、1棟の建物を複数の居住区画に分け、各区画が独立した住宅を構成している住宅を指します。
「共同住宅」とほぼ同義で使われ、水平方向のみに区画した集合住宅が「長屋」、水平・垂直方向に区画した集合住宅が「マンション」「アパート」などと呼ばれます。
2.一戸建ての種類|それぞれのメリット・注意点
一戸建てには、「建売住宅」「注文住宅」「中古住宅」の3種類があります。
それぞれにメリット・注意点があり、購入者は自分や家族の好み・ライフスタイルに合わせて選択することが大切です。
ここでは、各住宅の特徴とメリット・注意点について詳しく説明します。
2-1.建売住宅
建売住宅とは、住宅と土地をセットで購入できる住宅です。
建築済みの住宅だけでなく、建築中の住宅も売りに出されます。
以下は、建売住宅の主なメリットと注意点です。
メリット |
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注意点 |
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建売住宅は、おおよその間取り・デザインなどが決まっているため、設計会社や建築会社などと打ち合わせを重ねる必要が少ない点が魅力と言えます。
一方で、自分の意向を住宅に反映させ、カスタマイズされた住宅を建てたい場合は、建売住宅は向かないでしょう。
関連コラム:注文住宅とは?建売住宅との違いやメリット・デメリットを解説
2-2.注文住宅
注文住宅とは、注文を受けてから建築を始める住宅のことです。
建売住宅のように土地はついていないため、施主がすでに所有している土地か、購入予定の土地に住宅を建てます。
以下は、注文住宅の主なメリットと注意点です。
メリット |
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---|---|
注意点 |
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注文住宅の場合は、注文してから建築が始まるため、建築現場に足を運ぶことができます。
自分の家が次第に完成されていく光景には、胸を打つものがあるでしょう。
一方、建築を進める中で、計画時の予算を超えることがあります。
そのため、住宅メーカーとの打ち合わせの際に、予算が上振れる可能性について確認することが大切です。
2-3.中古住宅
中古住宅とは、過去に別の世帯が居住していた住宅を指します。
ただし、未入居の住宅でも、建築から2年以上経過した物件は中古住宅に分類されます。
以下は、中古住宅の主なメリットと注意点です。
メリット |
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注意点 |
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中古住宅の最大のメリットは、新築住宅よりも安く購入できる点です。
中には、築年数が経過している場合でも、室内をリノベーションした住宅もあるため、中古住宅を購入する人は多くいます。
一方で、築年数が古くなるほど維持費用が高くなったり、耐震性や耐久性が低くなったりする点には注意が必要です。
3.一戸建てを購入するメリット・注意点
多くの人にとって、人生における一番高い買い物は「自宅の購入」ではないでしょうか。
そのため、一戸建てを購入する際は、賃貸物件と比較した一戸建てのメリット・注意点を把握することが重要です。
以下は、一戸建てを購入するメリット・注意点です。
メリット |
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注意点 |
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一戸建てを購入する最大のメリットは、住宅ローンの返済を終えることで、家が自分の資産となることです。
賃貸住宅は、住宅ローンを組まないため簡単に借りることができますが、家賃を払い続けても自分の資産にはなりません。
また、長期的に考えた場合、賃貸住宅に住むよりも住宅を購入したほうが、トータルコストが低くなる可能性もあります。
そのため、賃貸物件に住み続けようと考える方も、一戸建ての購入費用とランニングコストを一度試算するとよいでしょう。
将来的には、売却して資産運用を行ったり、子どもや孫に相続したりすることも可能です。
一方で、住宅の維持・修繕、防犯管理は自己責任で行わなければなりません。
一戸建てを購入する際は、住宅ローンの返済計画だけでなく、維持・修繕費用も見積もるとよいでしょう。
4.一戸建てを購入する際のチェックポイント
一戸建てを購入する際は、自分や家族の理想を明確にしてから選ぶことで、長期的に満足できる家に住むことができます。
以下は、一戸建てを購入する際のチェックポイントのため、ぜひ参考にしてください。
①立地条件を確認する
最寄り駅までのアクセス・買い物の利便性など、周辺エリアの状況を調べましょう。
将来的な開発計画の有無についても確認することをおすすめします。
②住宅ローンの内容を確認する
住宅ローンを選ぶ際は、月々の返済額・金利の種類・返済年数などを念入りに検討しましょう。
住宅ローンの返済が負担とならないように、世帯の収入状況に適した返済計画を立てることが大切です。
③自分の目で住宅を確認する
新築住宅と中古住宅のどちらも場合も、間取り・窓の位置・天井の高さなど、住宅を隅々まで確認しましょう。
「住みやすい」と思う基準は人によって異なるため、自分の目で外観から内装まで確認することが大切です。
一戸建てを購入する際は、以上のポイントを押さえ、事前に念入りな情報収集を行うようにしましょう。
まとめ
一戸建ては、独立した1棟の住宅を指し、一軒家と同じ意味で使われることが多くあります。
自宅が資産となったり、自宅のリノベーション・リフォームを自由にできたりする点が、一戸建ての大きな魅力です。
また、一戸建てには、主に建売住宅・注文住宅・中古住宅の3種類があります。
それぞれの住宅のメリット・注意点を把握した上で、自分に合った住宅を選ぶようにしましょう。
特に、注文住宅は、自分や家族の好み・希望に合わせた家のデザインが可能であるため、長期的に満足できる住まいを実現できます。
本記事を参考にして、ぜひ理想のマイホームを手に入れてください。