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意外と知らない?ハウスメーカー・ビルダー・工務店の違い

2020.07.01

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「ハウスメーカー、ビルダー、工務店」よく耳にするけどこの違いっていったいなに?家づくりをはじめると一度は聞いたことあるこの言葉の定義について、住宅業界向けに情報サービスの提供や調査を行っている、住宅産業研究所さんに聞いてみました。

早速ですが、実はこの言葉の定義、公式に定められているものはないそうです…。ただそれでは納得がいかない!ということで、今回は住宅産業研究所さんの定義を基に解説していきます。

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ハウスメーカーとは?

主に3つの定義があります。

日本国内において“広域”に、“注文住宅”および“賃貸住宅”の建築を請け負っている企業
広域というと少しあいまいですが、少なくとも三大都市圏(首都圏、中部圏、近畿圏)において、“注文住宅”および“賃貸住宅”の販売拠点を置いていることが目安です。幅広い地域において、同じ品質の住宅を供給することができる企業であること。また、一般の顧客から住宅の請負を行っていることが基本であり、建売住宅をメインに供給している企業はハウスメーカーとは分類しません。

ある程度の棟数をコンスタントに供給できている企業
「一般社団法人プレハブ建築協会」では、年間300戸以上、又は年間延べ床面積30,000㎡以上の建築物を供給していることを条件としており、これに準ずる企業であること。

国が掲げる住宅関連の政策に則り先導的な役割を果たす企業
耐震性や耐久性といった入居者の命を守るといった建物のハードに関する性能の担保はもちろん、住生活における質の高い「暮らし方の提案」なども必要とされており、様々な研究開発を進めることで業界を先導する役割を担っていることも「ハウスメーカー」の重要な役割です。ただし住宅の工業化が進む近年では、住宅業界に与える影響を無視できない販売棟数規模になっている新興企業についても「メーカー」と分類する場合があります。(目安としては年間5,000棟を販売する企業)

関連コラム:注文住宅とは?建売住宅との違いやメリット・デメリットを解説

 

ハウスメーカーのメリットと注意点

戦後の復興期から長きにわたって事業を続けてきた会社が中心で、住宅建築に関する様々なノウハウを持っている点が強み。建物サイズや階層別の対応はもちろん、併用住宅、医院建築など住宅建築に関する引き出しが多いです。住宅の構造や性能といった開発はもちろん、「暮らし方」に関する研究を活かしたメーカーオリジナル商品やオリジナル仕様を展開している事も大きな特徴です。

また住宅の「構造」に関して一般的には引き渡し後「10年間」の保証が義務付けられていますが、ハウスメーカーでは「初期30年保証」など長期保証を実現する企業も出てきています。引き渡し後の点検やアフターサービスも充実しているのはうれしいポイント。

様々なグループ会社を展開していることから、住宅購入だけではなくリフォームや売却、住み替えなどの相談にも、ワンストップで対応してもらえるというメリットもあります。

一方、ハウスメーカーにおいて気を付ける点を挙げるとすれば、広域展開をしているため担当者の転勤などが発生するケースも。

 

ビルダーとは?

ハウスメーカーを除き、元請として年間20棟以上の住宅(持家、貸家、分譲)を供給している企業を「ビルダー」と定義しています。住宅家産業研究所調べでは、2018年度のビルダーの社数は全国で約2,000社。ひとくくりに「ビルダー」としても、年間1,000棟以上を供給している大型ビルダーもあれば、年間20棟のみという比較的小規模な会社も存在しており、大きな差があります。

規模の大きなビルダーでは複数県にまたがって営業拠点を展開しているケースもありますが、ほぼ全国に展開しているハウスメーカーとの違いは地域密着型の企業だということが挙げられます。このほか、分譲住宅(=建売)を専門的に供給する企業もここに分類していて、分譲住宅を大量(目安としては年間1,000棟以上)供給しているビルダーのことを「パワービルダー」という言葉で呼ぶこともあります。

 

ビルダーのメリットと注意点

最大の特徴は「地域密着経営」。地域に根差しており、アフターフォローをしっかりと出来るようにと施工エリアを限定している企業もある。ハウスメーカーと比べて小規模なため、融通や小回りが利くのがメリットです。

全国展開するハウスメーカーが、全国の幅広いニーズに対応できる高性能な建物(商品)だとすれば、ビルダーの商品は地域限定のため、その地域や風土に対応した性能や仕様に特化した商品である場合が多いです。

会社によっては得意としているプランや仕様以外のものは対応できないというケースも。一口にビルダーといっても全国に約2,000社あり、単純計算でも1県あたり40社ほどになるので、顧客の住宅建築に対する意図をしっかりと把握し、それを実現してくれる会社かどうか、見極める事が大事です。

 

工務店とは?

住宅(持家、貸家、分譲)の合計供給棟数が年間20棟未満の会社のことを「工務店」としています。年間20棟未満の企業は、18年度で全国に3万社超あるなど、全国に沢山の会社があり、ビルダーと同じように地域密着経営であることが特徴です。

 

工務店のメリットと注意点

工務店の定義は上記の通り、年間20棟未満ということですが、供給棟数が少ないということであって、「質」が伴わないという訳ではありません。地域密着を特徴としながら年間の。販売棟数をあえて一定数に決める事で、高品質かつ心のこもった住宅を手掛けようという企業もあります。また、本来の意味での「在来木造工法」として一棟一棟オーダーメイドの家づくりとする会社も。この場合、間取りの自由度はもちろん、オーダーメイドのキッチンやお風呂を作るなど、本格的な建築を楽しむことができます。

家族経営的な会社であれば。敷居も低く、困ったことは何でも相談できるといった点を魅力に感じる人も。一方で、営業部門を置いていない会社も多く、土地探しやローン関係など、建築以外の付帯業務については得意でないがケースもあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

 

家づくりの理想と希望をまとめよう



どんな家を建てたいかはもちろん、どんな人と家づくりをしたいのか、また10年後、20年後の生活を見据えて理想と希望をまとめてみてください。理想と希望にあった業態・会社を見つけてくださいね。中京テレビハウジングではハウスメーカーに限らず多様な業態の会社を見学できます。是非お近くの会場までご来場ください。

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