小牧市で注文住宅を建てる際に把握すべき情報|医療・教育を中心に
2023.03.08
小牧市は、濃尾平野のほぼ中央にある都市です。複数の高速道路が交差する陸上交通の要衝となっています。また、名古屋市内に近く、市内中心部の栄には約30分でアクセスできる点が小牧市の特徴です。
この記事では、小牧市で生活したい方に向けて、人口・気候から医療・教育環境、住環境まで詳しく解説します。小牧市で実施されている都市計画などにも触れるため、小牧市の詳細な生活環境に興味を持っている方は、ぜひ参考にしてください。
1. 小牧市の基本情報と特徴
小牧市は名古屋市から北方約15kmで、濃尾平野のほぼ中央にある街です。東名高速道路・名神高速道路・中央自動車道の起終点や、県営名古屋空港(小牧空港)があり、アクセスの良さが特徴です。
戦国時代、豊臣秀吉と徳川家康が戦った「小牧・長久手の戦い」の舞台としても知られており、織田信長が築いた小牧山城は街のシンボルとなっています。
また、小牧市の従業人口は第三次産業が最も多く、仕事の選択肢の幅が広い街でもあります。子育て支援も充実しており、医療機関が多いことから子育て世帯にとって理想的な環境であると言えるでしょう。
1-1. 小牧市の人口
2023年2月1日時点の小牧市における人口は150,298人、世帯数は69,289世帯です。また、年齢別人口では、0〜14歳が18,517人・15〜64歳が93,782人・65歳以上が37,999人です。
出典:小牧市「小牧市の概要」
出典:愛知県「あいちの人口 2023年1月1日現在(推計人口)」
エリアごとの人口では、小牧口駅南側の北外山が最も多く、次いで味岡駅西側の岩崎、田県神社前駅周辺の久保一色など郊外の地域が上位にあがっています。小牧市の中心地である、小牧駅から離れている地域でも人口が多い点が特徴的です。
1-2. 小牧市の気候
小牧市の気温は1年を通じて、0℃〜32℃に変化しますが、氷点下になったり、35℃を大幅に超えたりすることは多くありません。夏は曇りが多くて暑い、冬はほぼ晴れであるものの寒く、年間を通じて湿度が高いという特徴があります。
降水量は季節により大きく変化します。降水が多い季節は、6月から9月までの期間です。中でも最も降雨日の多い月は7月で、雨の降る日が続きます。
なお、湿度に関しては季節による変動が大きく、1年間で最も高温多湿になる時期は8月です。一方、12月から4月までの期間は乾燥している日が多いという特徴があります。
また、内陸に位置する地域であるため、海に面している豊橋市などと比較すると年間を通じて風が穏やかです。
快適な家づくりには、地域の気候を踏まえた設計が欠かせません。ハウスメーカーの担当者と相談し、外観やデザイン性だけではなく断熱性能や建築素材にもこだわりを持って家づくりを進めましょう。
2. 小牧市の医療・教育環境
医療環境や教育環境の充実度は、家を建てるエリアを検討する上で欠かせない条件です。小牧市には、内科を中心にプライマリー・ケアの医療機関が充実しています。地域密着型の診療所やクリニックが多く、家の近くでかかりつけ医を見つけやすい環境です。
また、子育て世帯が多く暮らしているため、保育園から高等学校までの教育機関も充実しています。ここからは、小牧市の医療環境と教育環境について施設数をまとめたデータをもとに解説します。
2-1. 小牧市の医療環境
小牧市の医療施設数は以下の表の通りです。
小牧市の医療環境 ※2023年2月時点の集計値 | ||
---|---|---|
種類 | 施設数 | |
一般診療所 | 内科 | 55 |
外科 | 25 | |
小児科 | 39 | |
産婦人科 | 5 | |
皮膚科 | 16 | |
眼科 | 10 | |
耳鼻咽喉科 | 6 | |
精神科 | 7 | |
病院 | 3 | |
歯科 | 62 | |
薬局 | 65 |
小牧市は地域密着型の医療機関が充実しており、特に小児科は人口10万人あたりの施設数で見ると、全国平均よりも大幅に高くなっています。
さらに、小牧市における在宅療養支援診療所の人口10万人あたりの施設数が全国平均よりも高い数値です。小牧市は子育て世帯だけではなく自宅で医療的なケアが必要な家族がいる世帯も、安心して暮らせる医療環境であることが理解できます。
なお、小牧市は「こども夢・チャレンジNo.1都市宣言」を掲げており、「中学3年生までの入院・通院」と「高校生等の入院」という、子どもの医療費が無料です。このように、小牧市は全市を挙げて子育てを支援しています。
2-2. 小牧市の教育環境
小牧市は、教育環境が充実している点が特徴です。以下の表は、小牧市における2022年時点の教育機関の施設数をまとめたものです。なお、認定こども園は保育園と合算しています。
小牧市における各教育機関の施設数 | |
---|---|
保育園 | 23 |
幼稚園 | 9 |
小学校 | 16 |
中学校 | 9 |
高等学校 | 4 |
特別支援学校 | 1 |
出典:愛知県「学校一覧」
小牧市にある23か所の保育園のうち、2か所は認定こども園です。
また、0〜2歳児を対象に原則20人未満の少人数の子どもを預かる小規模保育事業施設が17か所あります。未就学児がいる世帯でも、子どもを預けて働きやすい環境であると言えるでしょう。
市内にバランスよく教育機関が分散されていますが、特に小牧駅周辺のエリアには保育園から高等学校までが近距離にまとまっています。新築する際は、まだ子どもが小さい場合でも、将来の通学を考慮しエリアを検討することが大切です。
3. 小牧市の住環境
小牧市は、中部と西部は比較的平坦な地形で、東部と北部は丘陵地となっており、隣接している犬山市と春日井市の境界は山地となっています。
市中心部にある小牧山には街のシンボル「小牧山城」があり、四季折々の姿が楽しめます。また、東部には「ふれあいの森」や大山川源流近くの「ホタルの里」があり、自然豊かな環境です。
市内には「イオン 小牧店」や「ラピオ」「清水屋 小牧店」など複数の大型ショッピングモールがあり、路線バスの本数も多く利便性の高さが魅力的です。
さらに、「こまきこども未来館」「市民四季の森」「えほん図書館」など親子で楽しめる人気の施設が多くあります。
3-1. 小牧市の主な交通機関
小牧市は市の中心部を南北に名鉄小牧線が通っており、小牧駅から栄駅までは約30分です。
また、東名高速道路・名神高速道路・中央自動車道のインターチェンジがあり、名古屋市へのバス路線も運行されています。鉄道・自動車・バスのいずれでも、名古屋市内にアクセスしやすく便利です。
さらに、市内のバス路線網も発達しています。こまき巡回バス「こまくる」は、市内各地を巡回するコミュニティーバスです。現在、23路線が運行されています。市内のバス路線網が充実しているため、車が運転できない方でも、不便さを感じることなく暮らせる環境です。
出典:小牧市「こまくる路線図」
3-2. 小牧市の都市計画
小牧市は「魅力・活力創造都市〜交流や元気を育み安全・安心に暮らし続けられるまち〜」を都市づくりの目標としています。構想の詳細は以下の通りです。
西部地域 |
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藤島舟津線沿道の都市機能の維持とコミュニティーの活性化、小牧インターチェンジ周辺や空港周辺の活力向上 |
北部地域 |
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味岡駅や田県神社前駅周辺における都市機能の強化、歴史資源や自然環境の保全・活用 |
中南部地域 |
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小牧市の中心市街地としての魅力を生かし、小牧駅周辺の都市機能集積を促進し、多くの人が集まり回遊できる都市の形成 |
東部地域 |
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桃花台センター地区の都市機能の維持・誘導を図り、本庄・上末・池之内地区・大草地区において新たな市街地の形成 |
中心地への一極集中ではなく、各地域にも拠点を形成し都市機能への交通アクセスを確保するコンパクトな街づくりを目指していることが理解できます。
3-3. 小牧市の地価相場
小牧市の地価相場は以下の表の通りです。
小牧市の地価相場 | |
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2022年 基準地価 | 約9万2105円/m2 |
坪単価 | 約30万4481円/坪 |
小牧駅や小牧口駅周辺は小牧市の中でも、最も地価が高いエリアです。一方で、市郊外のエリアになると地価の相場が低くなる傾向があります。
土地を購入する際は、市の都市計画などを参考に土地情報を集め、将来的にそのエリアがどのように発展していくのか予想することも重要です。
小牧市は交通の利便性向上と地域拠点の活性化に力を入れています。市の中心地から離れた地域でも人口が多く、郊外でも住みやすいことが理解できます。現地に足を運び、交通の便やその地域の雰囲気をチェックしてみましょう。
まとめ
小牧市は、愛知県の北西部にある街です。名古屋市中心部にアクセスしやすく、桃花台ニュータウンのようなベッドタウンを形成しています。子育て支援を重視しており、中学3年生までの入院・通院費用が無償化されています。
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