春日井市で注文住宅を建てる際に把握すべき情報|住環境の特徴も
2023.03.08
春日井市は、愛知県北西部に位置する中枢中核都市です。名古屋市に隣接し、名古屋駅や栄には、電車に乗れば30分ほどで行けます。そのため、名古屋市のベッドタウンとして人気が高い都市です。
この記事では、春日井市に家を建てて生活の拠点としたい方に向けて、春日井市の人口・気候から医療・教育環境まで幅広く解説します。春日井市の主要な交通機関や都市計画、地価相場についても紹介するため、春日井市での生活に興味を持っている方は、ぜひご覧ください。
1. 春日井市の基本情報と特徴
春日井市(かすがいし)は、愛知県の北西部に位置し、名古屋市・小牧市・犬山市・瀬戸市の他、隣県である岐阜県の多治見市にも接しています。県庁所在地である名古屋市の都市部からは電車で約20分〜30分と交通アクセスにも恵まれています。
春日井市は、子育て支援や防犯体制の充実に力を入れており、積極的な街づくりで全国的な評価が高い都市です。緑化運動にも力を入れており、都市部でありながら、豊かで整備された自然が魅力となっています。
良好な居住環境と豊かな自然が調和したライフタウンとしての強みを生かし、東海・中部地方で大きな存在感を示している点が特徴です。
1-1. 春日井市の人口
春日井市の人口総数は308,937人、世帯数は140,501世帯です。市制が施行された昭和18年から年々増加傾向にあり、世帯数が減少した年はありません。
出典:春日井市「人口」
他の市と比べると、人口総数は豊橋市などに次いで県内で6番目に多い市です。
出典:愛知県「あいちの人口 2023年1月1日現在(推計人口)」
2022年10月における年齢別男女別人口を見ると、春日井市の高齢化率(人口総数に占める65歳以上の割合)は約26%となっています。およそ4人に1人が高齢者の計算です。日本全体の高齢化率に比べると、やや低い結果となっています。
人口総数で見た場合、春日井市における男女の人口割合はほぼ同じです。高齢者に絞った場合、女性の割合のほうが高くなっています。
1-2. 春日井市の気候
春日井市の気候は、基本的に温暖で過ごしやすいと言えます。
暑い時期 |
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寒い時期 |
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降水量 |
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愛知県は、年間を通して豊富な日照に恵まれた地域です。夏期は平均的ですが冬期は比較的多くの日照が得られます。
過度な降雪の心配はなく、地形からも激しい強風が長期的に吹き続けるようなことはありません。湿度・降水量ともに平均的で、1年を通して穏やかな気候の中で過ごすことができるでしょう。
2. 春日井市の医療・教育環境
春日井市は、地域密着型の診療所やクリニックなどの医療環境が充実しています。内科などを中心にプライマリー・ケアの医療機関が豊富であり、子どもからお年寄りまで安心して過ごせることが特徴です。
また、教育環境についても県内の他市と比べて遜色ありません。公立・私立ともに多数の学校があるため、家庭の方針にあった適切な教育を子どもは受けることができるでしょう。
2-1. 春日井市の医療環境
春日井市にある医療施設の数を表にまとめました。
春日井市の医療環境 ※2023年2月時点の集計値 | ||
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種類 | 施設数 | |
一般診療所 | 内科 | 112 |
外科 | 45 | |
小児科 | 85 | |
産婦人科 | 11 | |
皮膚科 | 35 | |
眼科 | 17 | |
耳鼻咽喉科 | 12 | |
精神科 | 15 | |
病院 | 13 | |
歯科 | 136 | |
薬局 | 144 |
春日井市の医療環境の特徴は、小児科の多さです。人口10万人あたりの施設数で比較した場合、全国平均が16.9件であるのに対して、春日井市は27.5件と非常に充実しています。
加えて、春日井市では子育て支援対策として、中学3年生までの子どもの医療費(医療保険適用分)は全額負担免除となる助成制度を設けています。通いやすい距離に複数の小児科があり医療費も助成されるのは、子育て世代にとっては非常に心強いメリットです。
他の科目や診療所の数を見ても全国平均と遜色なく、すべての医療機関が偏りなく充実しています。生活圏内で信頼できるかかりつけ医を見つけることができ、安心して暮らすことができるでしょう。
2-2. 春日井市の教育環境
春日井市は、教育環境も充実しています。幼稚園や保育園といった幼児教育はもちろん、小学校・中学校の義務教育や高等学校も公立・私立ともに幅広い選択肢を持つことが可能です。
春日井市における各教育機関の施設数 | |
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保育園 | 72 |
幼稚園 | 17 |
小学校 | 38 |
中学校 | 17 |
高等学校 | 8 |
特別支援学校 | 2 |
出典:愛知県「学校一覧」
出典:春日井市「私立幼稚園」
春日井市では多くの人が働きやすい環境を作るため、認定こども園の設備支援・学童(子どもの家・なかよし教室)の増設などを通した子育て環境が整備されています。待機児童も0人と、共働き世帯には嬉しい充実した教育環境です。
また、すべての公立学校へのエアコン設置や校庭の芝生化など、子ども達が良質で快適な環境でのびのびと学習や運動を楽しむ教育現場作りが進められています。
3. 春日井市の住環境
春日井市は大型の商業施設が複数ある他、公園や屋内遊戯施設も多数あるなど、「住環境」という面でも非常に充実した街です。
大型商業施設 |
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公園 |
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他にも、国道沿いや春日井・勝川ICの周辺などには飲食店も多く、買い物・遊び・外食といった暮らしの中で大切なポイントを市内だけで完結させることが可能です。
他にも、家づくりを検討する上で重要となる「交通」「都市計画」「地価」の3条件について、内容を詳しく確認しましょう。
3-1. 春日井市の主な交通機関
春日井市内の主な公共交通機関は「バス」と「電車」で、それぞれ多くの路線が整備されています。市の住宅開発事業に伴い、ダイヤも強化されるなど利便性も年々高まってきています。
バス交通 |
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鉄道 |
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かすがいシティバスとは、公共交通機関の空白地域の解消を目的として市が運営開始した定期バスです。現在、路線定期運行の4路線と、区域運行の1区域で運行しています。
鉄道は、市内を4路線が走り、駅は全部で10駅あります。路線をうまく活用することで、市内各地を便利に移動することができるでしょう。
3-2. 春日井市の都市計画
春日井市では「心地よく住む にぎわいを生む 元気が集う 春日井」という考え方のもとで、以下5つの目標を掲げた街づくりが進められています。
- 暮らしやすく居心地のよい住環境づくり
- 誰もが便利で利用しやすい交通環境づくり
- 元気で安定的な産業基盤づくり
- 思わず立ち寄りたくなるまちなかづくり
- 災害に強いまちづくり
引用:春日井市「都市づくりの基本理念・目標」引用日2023/02/24
具体的には、市内を地形や交通・学区などに配慮し7つに区分し、地域ごとに活動を進めています。
春日井駅を中心とした中部地域は、市の玄関口として駅周辺の魅力向上が求められる場所です。加えて、洪水による浸水想定区域が存在することが課題となっており、被害軽減に向けた対策が進められています。
また、高蔵寺ニュータウンを中心とした東部地域は、ベットタウンとして人気の高いエリアです。現状、インフラ資産や共同住宅の老朽化が課題となっており、都市機能の向上に向けた整備に力を入れています。
出典:春日井市「都市計画」
3-3. 春日井市の地価相場
春日井市の地価相場は、以下の通りです。
春日井市の地価相場 | |
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2022年 基準地価 | 約11万1475円/m2 |
坪単価 | 約36万8514円/坪 |
春日井市における地価相場の傾向としては、JR中央本線の駅に近いほど地価が高くなっていることが挙げられます。また、駅の周辺ではなくとも、駅や主要幹線道路からアクセスの良い地域も地下が高い傾向にあります。
反対に、駅から遠い地域では地価が低くなるという点が特徴です。鉄道の駅から遠くなると不便な印象がありますが、春日井市ではバス交通網が発達しているため、駅から遠くても必ずしも不便であるとは言えません。
まとめ
春日井市は、愛知県の北西部に位置する都市です。名古屋市に隣接し、ベッドタウンとして高い人気を誇ります。子育て支援に力を入れており、保育園や小学校なども充実しています。
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