一宮市で注文住宅を建てる際に把握すべき情報|人口・気候の特徴も
2023.03.08
一宮市は、愛知県の西北部、尾張地方に位置する都市です。中核市に指定されており、名古屋市へのアクセスの便利さや住環境が充実していることから、「名古屋のベッドタウン」としても知られています。
愛知県には住みやすい街が豊富にあり、一宮市もその1つです。しかし、住みやすい一宮市においても、こだわり抜いた注文住宅を建てる際は、ハウスメーカー選びとともに地域情報や土地情報についても入念なリサーチが欠かせません。
そこで今回は、愛知県一宮市で注文住宅を建てようと検討している方に向けて、一宮市の特徴や医療・教育環境、住環境について詳しく紹介します。
1.一宮市の基本情報と特徴
一宮市は、愛知県の北西部、名古屋市と岐阜県岐阜市に挟まれたエリアです。平成17年(2005年)4月には旧一宮市・尾西市・木曽川町が合併して、人口約37万人の新しい一宮市が誕生しました。
一宮市は古くから繊維産業の街として栄えていました。2021年における一宮市の事業所数・従業者数・製造品出荷額等の構成比データでも、繊維工業はすべて首位を誇っていますが、全盛期と比較してやや衰退傾向にあります。近年では、繊維産業のさらなる活性化を図るべく「尾州織物」のブランド力を強化しつつ、産業の複合化も進めていることが特徴です。
1-1.一宮市の人口
令和5年2月時点における一宮市の人口は379,951人、世帯数は165,976世帯です。過去5年間の推移において、総世帯数は緩やかに上昇している一方で、人口総数はわずかに減少しています。
出典:一宮市「人口の推移」
一宮市の年齢別人口は、下記の通りです。
0~14歳 | 47,680人 |
---|---|
15~64歳 | 229,093人 |
65歳以上 | 103,428人 |
また、5年前となる平成30年度の年齢別人口データと比較すると、0~14歳の年少人口は約1.1%減少している一方で、15~64歳の人口は変わらず、そして65歳以上の老年人口は1%上昇していることも分かります。変動率は比較的低いものの、一宮市も全国的な少子高齢化の流れに沿っているエリアと言えるでしょう。
なお、令和5年1月時点での愛知県全体の人口総数は7,491,010人であり、一宮市は名古屋市、豊田市、岡崎市に次いで4番目に人口の多い地域となっています。
1-2.一宮市の気候
一宮市は、年間を通して湿度が高いことが特徴です。夏は高温多湿で、曇り空が続く日も多くあります。しかし、30℃以上の蒸し暑い日が訪れる期間は比較的短く、9月からのサマーアクティビティはやや肌寒さを感じるようにもなるでしょう。
一方で、冬は晴れの日が多いものの、厳しい寒さが続くこともあります。とはいえ、-3℃未満を観測することは滅多にありません。ときには、北西からの乾燥した伊吹おろしという冷たい季節風が吹くこともありますが、基本的には寒すぎず、過ごしやすい気候であることが特徴です。
2.一宮市の医療・教育環境
一宮市には、地域密着型の診療所やクリニックが充実しています。
なかでも、内科・小児科を中心にプライマリーケアを提供する医療機関が整っているため、小さな子どもからお年寄りまで安心して過ごせることが特徴です。市民病院や総合病院も多く、隣接する地域から訪れる患者さんもいます。
また、子育て世代にとっては一宮市の医療環境だけでなく、教育環境も気になるポイントでしょう。ここからは、一宮市における医療環境・教育環境について詳しく紹介します。
2-1.一宮市の医療環境
医療環境を判断する最も重要な要素が、医療機関の施設数です。下記は、一宮市における各医療機関の施設数をまとめた表です。
一宮市の医療環境 ※2023年2月時点の集計値 |
||
---|---|---|
種類 | 施設数 | |
一般診療所 | 内科 | 139 |
外科 | 60 | |
小児科 | 90 | |
産婦人科 | 10 | |
皮膚科 | 37 | |
眼科 | 21 | |
耳鼻咽喉科 | 20 | |
精神科 | 19 | |
病院 | 16 | |
歯科 | 180 | |
薬局 | 196 |
一宮市の一般診療所において、施設数が最も多いのは内科でした。次いで小児科(90軒)外科(60軒)と続いており、特に小児科は人口10万人あたりの施設数において全国平均を大きく上回っています。
また、人口10万人あたりの施設数を愛知県全体と比較したとき、一宮市の医療環境がいかに整っているかがより分かります。外科系診療所は愛知県全体で15.11軒に対して一宮市は15.79軒、さらに薬局においては愛知県全体で46.64軒に対して一宮市は51.57軒となっています。
2-2.一宮市の教育環境
子育て世代にとって、居住地域の教育環境は非常に重要なポイントです。一宮市にある各教育機関の施設数を、下記にまとめました。
一宮市における各教育機関の施設数 | |
---|---|
保育園 | 96 |
幼稚園 | 20 |
小学校 | 42 |
中学校 | 19 |
高等学校 | 12 |
特別支援学校 | 3 |
出典:愛知県「学校一覧」
出典:一宮市「一宮市内私立保育園・認定こども園・地域型保育事業所一覧(令和4年度)」
一宮市では、特に保育園の数が多いことが特徴です。
近年は、共働き世帯の増加によって全国的に待機児童数の増加が問題となっていますが、保育環境が非常に充実している一宮市は待機児童数ゼロを達成しています。通年入所であっても市内の保育園に必ず空きがあるという点は、共働きをする子育て世帯の方にとって大きな魅力となるでしょう。
なお、上記表の保育園には、私立保育園(17園)・公立保育園(53園)のほか、認定こども園(4園)や地域型保育事業所(32園)も含まれています。その他各教育機関においても、公立・私立いずれの運営主体も合計した数字です。
3.一宮市の住環境
名古屋のベッドタウンとも言われている一宮市は、スーパー・公園施設が豊富にあり、子育て世帯にとって住みやすい環境が整っています。
一宮市今伊勢町にある西友ピア・タウン店は、市内唯一の24時間営業を行うスーパーとして地元の方から特に愛されています。また、一宮市光明寺の「国営木曽三川公園」では、高さ138mの展望塔「ツインアーチ138」から自然豊かな景色を一望できます。季節行事に応じたイベントも行われており、家族との思い出づくりにも最適です。
さらに一宮市には名鉄百貨店やイオンモールなどの大型商業施設が8施設もあり、食品や日用品、ファッション・インテリア用品などの買い物も便利となっています。
地域の住環境をより詳しく把握するためには、商業施設や公園施設の数に加えて、交通機関・都市計画・地価相場もチェックすることがおすすめです。ここからは、一宮市の主な交通機関から都市計画、地価相場までを詳しく紹介します。
3-1.一宮市の主な交通機関
一宮市は交通網に恵まれており、名鉄名古屋本線とJR東海道本線が通る「一宮」駅は日々多くの人が乗り入れる総合駅となっています。名鉄は停留駅が多く、市内の細かな移動に便利です。一方でJRは中~長距離の移動に便利で、名古屋駅までは約20分、岐阜駅までは約30分で到着します。
また、一宮市内はバス利用も便利です。名鉄バス・i-バス・千秋ふれあいバス・ニコニコふれあいバスといった複数の路線網があり、名鉄バス以外は乗車距離に関係なく一律料金で利用できる点も魅力と言えるでしょう。
3-2.一宮市の都市計画
一宮市では、街づくりの将来像や整備方針をまとめた計画として「一宮市都市計画マスタープラン」を策定しています。
一宮市は交通網が発達しており、豊かな自然にも触れられる住みよい地域です。これらの特徴を活かし、尾張地域を代表する中核都市として誰もが住みよい街をつくるべく、下記4つの目標が設定されています。
- ■目標1 「持続可能で安全・安心な都市構造の構築」
- ■目標2 「都市機能の集積による拠点の強化」
- ■目標3 「誰もが豊かに暮らし続けることができる生活環境の確保」
- ■目標4 「愛着と誇りの持てる地域文化の形成と継承」
また、一宮市都市計画マスタープランではエリアごとにまちづくりの目標を細かに策定しています。例として、本庁(宮西・貴船・神山・大志・向山・富士)地域では日常生活に便利な施設が集積している反面、他地域と比較して自然の多さや歴史資源の活用における評価が低いことが課題となっており、地域資源の有効活用を目的とした計画が進められています。
3-3.一宮市の地価相場
地価相場は、マイホーム購入における全体の予算計画に大きく影響します。そのため、定期的に動向を追ったり、エリアごとに比較検討したりすることが欠かせません。下記に、国土交通省が公表しているデータにもとづき算出した、2022年における一宮市の基準地価と坪単価を紹介します。
一宮市の地価相場 | |
---|---|
2022年 基準地価 | 約9万3438円/m2 |
坪単価 | 約30万8887円/坪 |
一宮市全体における最新の基準地価相場は約9万3438円/m2、坪単価は約30万8887円/坪であり、前年度(2021年度)より1.11%上昇しています。公示地価が最も高いエリアは、名鉄「一宮」駅とJR東海道本線「尾張一宮」駅という2つの主要駅が乗り入れる栄です。公示地価は約30万3000円/m2、坪単価は100万1652円/坪となっており、区域によっては前年度からの変動率が+4%を超えています。
このように、同じ一宮市でもエリア・区域によって地価相場は異なるため、希望の住環境や予算計画に応じて適切な土地を選びましょう。
まとめ
愛知県一宮市は、愛知県の北西部、名古屋市と岐阜県岐阜市に挟まれたエリアであり、約38万人の人口・約17万の世帯を誇る地域です。交通網が発達しており、名古屋市方面はもちろん、岐阜県方面へのアクセスも良好となっています。
一宮市では、年少人口の増加ならびに高齢化の急速な進行による課題の対策や住みやすいまちづくりを目的として、中長期を見据えた環境整備も行われています。「子育てがしやすく、住みやすい街」で過ごしたいという方は、一宮市も検討してみてはいかがでしょうか。
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