平屋の戸建てを建てるメリットとは?建てる前に意識したいポイントも
2022.06.03
近年、開放感があってデザイン性の高いマイホームを造れることから、平屋の人気が高まっています。マイホームの購入を検討している方の中には、平屋住宅に憧れる一方で、自分たち家族の理想とする暮らしができるのか不安を抱いている方もいるでしょう。
そこで当記事では、平屋住宅のメリット・デメリットを紹介した上で、平屋の戸建てを建てる際に意識するべきポイントについても触れます。どのような住宅を購入するか悩んでいる方は、当記事を参考に新築平屋住宅が選択肢のうちに入るのか検討してみてください。
1. 平屋の戸建てで生活するメリット5つ
平屋は、広い開口部を設けて開放感を演出できることが特徴です。そのデザイン性の高さからこだわりの強い方にも人気となっている平屋ですが、生活する上でも多くのメリットがあります。ここでは、平屋の戸建てで生活する代表的なメリットを5つ紹介します。
【メリット1】階段がなくバリアフリーが実現できる
平屋はすべての部屋が1つのフロアに集まっており、階段がありません。そのため、赤ちゃんからお年寄りまで安心できるバリアフリー設計が実現できます。年を取ると、階段の昇り降りが大変になるという理由で、2階建ての戸建てからマンションに住み替える方もいます。しかし、階段のない平屋であれば、将来住み替える必要はありません。
【メリット2】メンテナンス費用が削減できる
新築一戸建てに住むにあたり、定期的に必要となるのがメンテナンスです。特に、外壁や屋根などの外構工事は足場を組む必要があるため、メンテナンスの中でも高額な費用がかかります。しかし、平屋であれば大がかりな足場を組まなくても工事ができるので、メンテナンス費用を軽減することが可能です。また、トイレや浴室などの水回りも1フロアに集まっており、給排水管の点検も手間とコストが少なくて済みます。
【メリット3】生活動線が楽で効率よく家事をこなせる
平屋では、フロア間で上下の移動がありません。そのため、濡れた洗濯物や掃除機などを持って階段を昇降する必要も、階段のような複雑な形状の場所を掃除する必要もありません。階段の昇り降りがないと生活動線が短くなり、家事にかかる時間も短くなります。また、水回りの場所を集約すれば、より効率よく家事をこなせるでしょう。
【メリット4】家族間のコミュニケーションが増える
平屋では、リビングをはじめ居住空間が1フロアに集まっているため、家族と顔を合わせる機会が自然に増えます。ふとした瞬間に会話が生まれ、家族間のコミュニケーションが活発になるでしょう。また、壁や仕切りを少なくすると、キッチンなどで家事をしながらでも多くの部屋を見渡すことができ、子どもの様子にも目が届きやすく安心です。
【メリット5】構造が安定しており、安全に過ごせる
建物は、高さがあるほど振動の影響を受けやすくなります。そのため、2階建てのような高さのない平屋は耐震性に優れていると言われています。また、平屋には2階部分がないため重心が低いことや、柱や梁などにかかる重さが少ないことも、構造的に安定しやすくなる理由の1つです。耐震性や安定性に優れていることは、地震の多い日本において安心して暮らせる要素となるでしょう。
2. 平屋の戸建てで生活するデメリット3つ
平屋には、生活する上で多くのメリットがあるものの、いくつかデメリットがあることも理解しておかなければなりません。ここでは、平屋の戸建てで生活するデメリットを以下に3つ示します。
【デメリット1】坪単価が高く住宅価格が上がる
「平屋は住宅の構造が単純だから住宅価格が安くなる」と思われがちですが、実際は2階建てよりも価格が高くなることもあります。たとえば、2階建て以上の建物と同じ延床面積で平屋を建てようとすると広い敷地が必要となり、土地の取得費用が高くなるケースは少なくありません。建物の基礎工事や屋根工事の費用は建築面積に応じて高くなるため、総じて坪単価が上がることもあります。費用を抑えたい場合は、建築面積を減らすか、取り入れる設備や建材の変更などを検討するとよいでしょう。
【デメリット2】防犯面の配慮が必要となる
平屋では、玄関や窓など屋外へつながる場所が1階に集まっているため、居住空間に外からの視線が届きやすく、防犯対策が必要となります。家の周りに踏んだときに音の鳴る砂利などを敷いたり、玄関ドアの鍵を簡単に開けられないタッチキーにしたりするなど、不審者が近づきにくい空間を作るとよいでしょう。また、大通りから少し離れた土地に家を建てることもおすすめです。
【デメリット3】日当たりや風通しが確保しにくい
平屋は、日当たりや風通しなど周りの建物の影響を受けやすいことも特徴です。隣の家との距離が近いと、十分に光を取り込めない恐れがあります。特に、部屋の中心部は外に接する場所がないために、採光や通風が難しくなるでしょう。建物に中庭などのスペースを設けたり、部屋数を少なくしたりするなど、日当たりや風通しを確保できるよう工夫するとよいでしょう。
3. 平屋の戸建てを建てる際に意識するべきポイント3つ
平屋を建てる場合は、生活する上でのメリット・デメリットを把握した上で、間取りや土地選びなどを工夫する必要があります。ここでは、平屋の戸建てを建てる際に意識するべきポイントを3つ紹介します。平屋を建てる際には、下記に示すポイントを意識して建築計画を進めましょう。
3-1. 生活のイメージを家族全員で共有する
マイホームを購入する際は、どのような家であっても、生活するイメージを事前に掴んでおくことが重要です。間取りだけを見るのではなく、実際に住んだ際の生活動線は問題ないのかシミュレーションしておきましょう。イメージが湧きづらい場合は、平屋住宅のモデルハウスを見学すると生活動線を確かめやすくなります。
特に、平屋の場合は壁や仕切りが少なく、プライベートな空間を確保しづらいことが特徴です。家族全員で生活のイメージを共有し、意見が一致した間取りで建築を進めることで、後悔のない家づくりができるでしょう。
3-2. プライバシーを考慮して間取りを考える
平屋は、家族の顔を合わせやすい間取りにできるものの、一人になれる空間や、プライバシーを確保できる空間が少なくなることもあります。今は問題なくても、子どもが大きくなったときに「集中して勉強できる場所がほしい」と言われることがあるかもしれません。
そのため、一人になれる空間をはじめのうちに作っておくか、ライフステージに合わせて間取りを変えられるようにするなど、家族のプライバシーを守れる間取りを検討するとよいでしょう。また、外から簡単に室内が見えないような工夫も必要です。外構の塀を高くする、植栽を植えるなど、道行く人の視線が入らない方法を考えてみましょう。
3-3. 平屋に向いた土地であるか確認する
家づくりは間取りの設定だけでなく土地の選択も重要なポイントです。平屋には、適している土地とそうでない土地が存在します。平屋に向いている土地の特徴は下記の通りです。
【平屋に向いた土地の特徴】
- 土地面積が広く居住空間を確保できる
- 川から離れている、海抜高度が高いなど、水害が起こりにくいエリアにある
- 隣の家や道路からある程度距離がある
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まとめ
平屋住宅には、「生活動線が短い」「家族間のコミュニケーションが取りやすい」などのメリットが多くあります。一方で、防犯性や日当たり、風通しなどに配慮が必要などのデメリットもありますので、家族とイメージを共有しながら家づくりを進めることが大切です。
しかし、間取りだけを見ていても実際に生活を始めるとどうなるのかはイメージはしづらいもの。平屋建て・2階建て・3階建て、それぞれの違いは実物を見て感じるのがベストです。さまざまなモデルハウスを一度にご見学いただける「モデルハウス勝手に見学DAY」をぜひご利用ください。