豊橋市で注文住宅を建てる際に把握すべき情報|住環境や教育事情も
2021.11.28
豊橋市は愛知県の南東部に位置する自治体です。交通網が発達しており市内外へのアクセスがよいだけではなく、医療・教育環境も整っていることから、ファミリー世帯が暮らしやすい街としても知られています。そのため、近年は近隣地域から豊橋市に移住する世帯は少なくありません。
当記事では、豊橋市の基本情報から、医療・教育の環境、交通機関などの住環境までを解説します。豊橋市に注文住宅を建てたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
1.豊橋市の基本情報と特徴
豊橋市は愛知県の南東端に位置し、東は静岡県と接する自治体です。西は三河湾、南は太平洋に面しており、豊かな自然にも恵まれています。
また豊橋市は、1世紀ごろすでに「穂国(ほのくに)」と呼ばれており、江戸時代には城下町や東海道五十三次の宿場町として栄えるなど、歴史のある街です。現在も日本の東西を結ぶ交通網の一角を担っており、愛知県内だけではなく、東京や大阪へのアクセスも良好な立地にあります。
1-1.豊橋市の人口
2021年9月時点の豊橋市の総人口は373,350人であり、世帯数は162,324世帯です。
出典:豊橋市「人口・世帯数」
また、2021年4月時点の豊橋市における人口を年齢別に比較すると、70~74歳と45~49歳、いわゆる団塊の世代と団塊ジュニア世代が突出して多い結果となっています。なお、0~14歳・15~64歳・65歳以上の3区分別に見ると、15~64歳の人口(生産年齢人口)が比較的多く、活気のある街であることがうかがえるでしょう。
なお2021年8月時点で、豊橋市は名古屋市・豊田市・岡崎市・一宮市に次ぐ、愛知県内5位の人口を誇る都市です。
1-2.豊橋市の気候
豊橋市の気温は年間を通して安定しており、氷点下や34℃以上の気温はめったに観測されない地域です。冬は晴れた日が続き、夏は曇りがちであるという特徴もあります。
降水量は季節によって大きく異なり、3月下旬から10月上旬にかけて雨が多い時期です。また、10月下旬から3月中旬にかけては降水量が少なく、特に1月はほとんど雨が降らず乾燥した日が続く傾向にあります。
なお、湿度に関しても季節によって大きく変動し、6月から9月までは高温多湿となる日が多く、12月から2月までの間は乾燥する日が多いことが豊橋市の特徴です。
豊橋市で家を建てる際はハウスメーカーと相談しながら、外観デザインや間取りだけではなく、気候条件に適した機能性にもこだわって家づくりを行うとよいでしょう。具体的には、冬の強風に備え、気密性能の高い建材や風によって劣化しにくい建築設計を選ぶことで、光熱費や修繕費を抑えられる可能性があります。
2.豊橋市の医療・教育環境
豊橋市で新生活を始めるにあたり、医療・教育環境の充実度が気になる人は多いでしょう。豊橋市には、地域密着型の診療所から大規模な病院まで数多くの医療機関があります。
豊橋市民病院や豊橋医療センターのような高度な専門医療を提供する医療機関も存在するため、子どもからお年寄りまで安心して過ごせる街であると言えるでしょう。
なお、保育園・幼稚園から高等学校までの教育機関も充実しており、子育て世帯も暮らしやすい地域です。ここでは、豊橋市の医療環境と教育環境を、施設数などのデータと照らし合わせながら解説します。
2-1.豊橋市の医療環境
豊橋市の医療機関数を集計した表は、下記の通りです。
豊橋市の医療環境 ※2018年11月時点の集計値 種類 施設数 一般診療所 内科 132 外科 51 小児科 81 産婦人科 12 皮膚科 27 眼科 18 耳鼻咽喉科 16 精神科 13 病院 21 歯科 177 薬局 169
豊橋市には多くの医療機関が存在し、特に人口10万人あたりの施設数では、小児科の数が全国平均と比べて多いことが分かります。また豊橋市は、愛知県の中でも人口10万人あたりの病院が多い地域です。
さらに近隣の市町村である田原市・豊川市・静岡県湖西市と比較しても、医療機関数が多く、病院数も充実しているため、豊橋市は周囲の医療の中心地であることもうかがえます。
親と同居する場合や、家族に持病がある場合は、医療機関の位置を把握した上で、家を建てるエリアを検討するとよいでしょう。
2-2.豊橋市の教育環境
豊橋市には子育て世帯も多く暮らしており、教育機関が充実しています。下記は、2021年時点の豊橋市における教育機関の施設数をまとめた表です。なお、認定こども園に関しては、保育園に合算しています。
豊橋市における各教育機関の施設数 保育園 64 幼稚園 19 小学校 52 中学校 23 高等学校 11 特別支援学校 3
出典:豊橋市立小中学校情報ネットワーク「豊橋市内公立学校一覧」
豊橋市には23か所の認定こども園(うち公立は1か所)と、41か所の保育園(うち公立は4か所)、19か所の幼稚園(すべて私立)があります。小学校はすべて公立、中学校は公立が22校・私立が1校、高等学校は県立が7校・市立が1校・私立が3校です。
中学校までは、市内の各地に学校が分散していますが、高等学校は市内の北東部に多い傾向にあります。中学生や高校生の子どもがいる場合は、今後の進路も配慮した上で、通学しやすいエリアに家を建てることがおすすめです。
3.豊橋市の住環境
豊橋市には多くの商業施設があり、どこに住んでも買い物に困ることはないと言えるでしょう。豊橋駅周辺には、「カルミア」「ココラアベニュー」などの駅直結商業施設のほか、高層ホテルや映画館が併設された大型商業施設「ホリデイ・スクエア」が駅の南東部にあります。
また、豊橋市の南部の大清水駅付近には、スーパー・薬局・ホームセンターなどを擁する「豊橋南プラザ」があり、地元の人からは「なんでも揃う場所」として人気です。
加えて、大規模な公園が多いことも豊橋市の特徴と言えます。市役所の東側に位置するテニスコート・美術博物館が併設された「豊橋公園」や、豊橋市西部の湾岸地帯に位置する「豊橋総合スポーツ公園」は人気の高い公園の一例です。
南東部には「のんほいパーク(豊橋総合動植物公園)」があり、親子連れが楽しめるスポットとして知られています。
3-1.豊橋市の主な交通機関
豊橋市は、東海道新幹線(ひかり・こだま)が停車する都市です。また、豊橋市外や愛知県外へのアクセスがよいだけではなく、豊橋市内の公共交通機関も充実しており、豊橋駅を中心として放射線状に交通網が広がっています。
豊橋市に走る鉄道は、東海旅客鉄道(JR東海)・名古屋鉄道(名鉄)・豊橋鉄道(豊鉄)の3種類です。市内を縦断する豊鉄渥美線は、田原市まで続いており、渥美半島に住む人々の重要な移動手段となっています。
さらに、豊橋市ではバス網も発達しており、主要な路線バスは豊鉄バスです。なお、路線バスが運行されていない地域では、住民と交通機関が連携し「地域生活」バス・タクシーの運行も行われています。
交通網が発達しているため、自家用車がない世帯も不便に感じることなく暮らせるでしょう。豊橋市で家を建てる際は、付近の交通機関の充実度・主要駅との距離感・自動車の台数・駐車場のスペースなどを考慮することが大切です。
3-2.豊橋市の都市計画
豊橋市では、住みよい環境を未来に継承していくために、「私たちが未来へつなぐ 住みよく活力あるまち豊橋を」を基本理念とした長期的な都市計画が策定されています。豊橋市の都市計画「豊橋市都市計画マスタープラン」が掲げる目標は次の4つです。
- 快適に暮らせるやさしいまち
- 活気あふれる元気なまち
- ⾃然豊かな美しいまち
- 安全・安⼼がつづくまち
マスタープランには、暮らしやすさを向上するための拠点拡充のほか、持続的に発展する産業基盤作りや、自然環境に配慮した都市開発の計画なども盛り込まれています。災害対策など、安心して暮らせるまちづくりにもフォーカスされているという点も特徴の一つです。
特に交通網に関しては、自家用車に過度に頼ることなく、あらゆる場所へ移動できるよう、鉄道や路線バスの利便性を向上する取り組みがすでに行われています。加えて、災害時利用を想定した道路網の形成や、道路設備を安全に保つための維持管理など都市防災に関する計画も注目すべきポイントです。
3-3.豊橋市の地価相場
豊橋市の地価相場は、下記の通りです。
豊橋市の地価相場 2020年 基準地価 約10万4,348円/m2 坪単価 約34万4,954円/坪
豊橋市中でも「豊橋駅」「愛知大学前」「小池」「南栄」などのエリアの地価平均が高く、その中でも豊橋駅東側の広小路1丁目の基準地価が最も高い状況です。一方で、豊橋駅など主要駅からの距離が遠いエリアの地価は比較的低い傾向にあると言えるでしょう。
豊橋市で住宅を建てる際は、「利便性」か「地価の安さ」のどちらを取るか考えながらエリア選びをすることが必要です。なお、現在は利便性の悪いエリアであっても、開発が進むと、バスの増便や商業施設の増加が見込める場合もあります。
まとめ
愛知県の主要エリアの一つである豊橋市は、医療・教育機関が充実しているだけではなく、商業施設・公園なども数多く存在し、暮らしやすい街であると言えます。豊橋市では、長期的な都市計画が策定されており、交通網の整備や災害対策が推進される見込みです。
なお、豊橋市に移住を考えている人、注文住宅の購入を考えている人は、ハウスメーカー選びに悩まれているのではないでしょうか。豊橋市の注文住宅についてお困りの際は、「中京テレビハウジング」にお気軽にご相談ください。