注文住宅の購入から家が完成するまでの流れ・期間・ポイント
2021.04.01
「注文住宅を購入しよう」と決意したものの一連の流れが分からず、不安を感じている人もいるでしょう。「注文住宅の購入」という人生の一大イベントをスムーズに進めるためには、きちんと段取りを踏んで、一つひとつの手順を着実にこなすことが大切です。
この記事では、注文住宅の購入を検討している人に向けて、建てたい家のイメージづくりから引き渡しまでの流れと、ハウスメーカー探しのポイントを解説します。不安を感じたときの相談先や情報収集の手段も知り、満足度の高い注文住宅の購入を実現しましょう。
1.注文住宅の購入から家が完成するまでの流れ・ポイント
注文住宅の購入を決意してから家が完成するまでの流れを正しく把握することで、引越しまでの手続き・作業を慌てずに進めることが可能です。
以下では、注文住宅の購入を決意してから家が完成するまでの大まかな流れ・段取りと、ステップごとのポイントを分かりやすく解説します。
1-1.【ステップ1】建てたい家のイメージづくり
最初のステップとして、建てたい家のイメージづくりを進めます。頭の中で思い描く漠然としたイメージを具現化し、「どのような住まいでどのような暮らしを実現したいか」を考えてください。イメージづくりを進める際のポイントは、以下の2点です。
- 将来設計を踏まえ、部屋数や家の広さ、立地などの条件を洗い出す
- 自分と家族の希望するライフスタイルや趣味、嗜好を反映させる
家の外観や部屋数はハウスメーカーを決めてからより具体化するため、「たたき台」を作る程度の詳しさでも構いません。間取りの実例集を見たり近くの住宅街を歩いたりモデルハウスを見学したりして、イメージを膨らませる方法もおすすめです。
ハウスメーカーの建築事例をまとめた「百家事典」や、自分好みの見た目の家を手がけるハウスメーカーがわかる「推し家診断」もぜひご利用ください。
1-2.【ステップ2】資金計画と土地・ハウスメーカー探し
土地や注文住宅の購入費用、引越しにかかる費用、家具や家電の購入コストなどをまとめ、必要資金の概算を出します。金融機関に足を運び、住宅ローンで「いくらまで借りることができるか」などを調査し、予算の目安を把握しましょう。資金計画の立て方がわからない場合は、住宅展示場にあるハウスメーカーのモデルハウスに訪れることでも、資金計画について気軽に相談することができます。
資金計画と併行して住宅展示場にあるモデルハウスなどを見学し、土地とハウスメーカーの目星をつけます。複数のモデルハウスを1日で見学できるイベントに参加すると、効率的な情報収集が可能です。
土地探しは多くの場合、ハウスメーカーのサポートを受けられます。ハウスメーカーのサポートを受けることで、不動産会社やインターネットで情報収集する方法よりも効率的に注文住宅向きの地盤・状態の土地を探すことができます。
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1-3.【ステップ3】設計プランの提案・見積りの提示
契約を希望するハウスメーカーに声を掛けて、設計プラン(建築プラン)と見積もりを提示してもらいます。ステップ3の段階で気になるメーカーが複数ある場合は、各ハウスメーカーのプランや見積内容を比較してみましょう。提示された内容と自分たちの思い描いた家のイメージ・家族の希望を比較検討して、最終的な依頼先を決めてください。
最終的な依頼先を決める際のポイントと注意点は、以下の5点です。
- 床暖房や空調設備など、標準設備として含まれているものの有無を見比べる
- 耐震性や耐熱性、遮音性などの性能面を見比べる
- 家の素材やデザインに対するこだわりを見比べる
- 見積もり金額の透明性や担当者の人柄に注目する
- アフターメンテナンスや保証制度を見比べる
注文住宅は「建てて終わり」ではないからこそ、長期的な付き合いを前提として、ハウスメーカーを選ぶことが大切です。注文住宅を建てたあとのサポート体制も踏まえて依頼先を選んでください。
1-4.【ステップ4】仮契約・工事請負契約・住宅ローンの申し込み
ステップ3で決定した最終的な依頼先と仮契約を結びます。仮契約とは、本契約に進む前の段階で「依頼することにほぼ決めた」という意思表示として交わす契約です。仮契約書を交わす際には5万円から10万円程度の申込金を要することが多いため、自己資金もしくはつなぎ融資で用意しましょう。
仮契約から工事請負契約(本契約)へと進む前の段階で、間取りプランや設備・仕様の詳細と工事の着工日・完了日・引き渡し日などを話し合い、お互いの認識を合わせます。引き渡しが遅れた場合の違約金・建築費用の支払いスケジュールについても確認しておきましょう。
詳細が決まり次第、工事請負契約を結び、建築費の10%程度の手付金を支払います。併行して住宅ローンの申し込みを済ませ、支払い日に備えてください。
1-5.【ステップ5】着工
近所の人に挨拶し、希望に応じて地鎮祭(じちんさい)を行って、建築工事に入ります。工事期間中は時々現場に顔を出し、進捗状況を確認しましょう。工事関係者と適度なコミュニケーションを取ることは、理想の家を建てるための重要な作業の1つです。
「設計通りに工事が進んでいるか」「約束通りの構造になっているか」などの確認は、現場監督が担当します。各段階で必要な検査を実施して、その結果を逐一報告してくれるため、安心して任せてください。
1-6.【ステップ6】竣工(完成)・引き渡し
注文住宅の完成後は自治体ごとの完了検査を受け、建築確認申請の通りであることが確認されると、検査済証が発行されます。その後、施主検査(内覧会)にて最終的な仕上がりを確認し、引き渡しを受けます。
施主検査とは、竣工(しゅんこう・建物が完成すること)から引き渡しまでに実施される、施主(せしゅ・建物の建設を依頼する人)のチェックのことです。施主検査では、以下のようなポイントを確認してください。
- 設計図書や事前の説明と仕上がった家に相違はないか
- 床や壁に歪みはないか
- 給排水設備に水漏れがないか
- 天井裏に雨染みや断熱材の剥がれがないか
引き渡しを受けると「工事完了に同意した」とみなされ、気になる部分の修正に対応してもらえない可能性があります。トラブルを未然に防ぐためには、住宅診断士のサポートを受けて、専門家による確認を受ける方法もおすすめです。
2.注文住宅が完成するまでの期間
人によって異なるものの、イメージづくりから注文住宅の引き渡しまでに要する期間は、約1年と考えてください。子どもの入学や自分自身の就職・転職などの理由で引越し予定日がすでに決まっている人は、以下のスケジュールを念頭に置いて、余裕を持って動きましょう。
ステップ | 必要期間の目安 |
---|---|
イメージづくり〜見積もりの提示 | 2〜4ヶ月 |
仮契約〜工事請負契約 | 4〜5ヶ月 |
着工〜引き渡し | 3〜5ヶ月 |
土地探しから始める場合はとくに、エリアや周辺環境の要望に合致する土地がすぐに見つかる保証はなく、時間がかかるケースもあります。住宅ローンの事前審査が長引くこともあるため、金融機関との相談や申し込みも早めに済ませておきましょう。
中京テレビハウジングでは、「住宅ローン勉強会」を毎週開催しています。金融機関に属していない専任ローンアドバイザーが対応するため、住宅ローンに関する不安や疑問がある人はお気軽にご参加ください。
3.ハウスメーカーの情報を収集するなら?
さまざまなハウスメーカーの情報を収集し、自分や家族の希望に合う会社を選ぶことは、注文住宅の購入における醍醐味のひとつです。ハウスメーカーの情報を効率的に収集したいときは、総合住宅展示場「中京テレビハウジング」の無料イベントをぜひご活用ください。
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まとめ
注文住宅の購入を検討している人に向けて、家が完成するまでの段取りやハウスメーカー探しのコツ、一連の流れをスムーズに進めるためのポイントを解説しました。注文住宅の購入までには一定の時間を要することを理解し、ステップごとのポイントを踏まえた上で早めに準備を進めることが、失敗しない家づくりの秘訣です。
注文住宅の購入までの流れをより詳しく知りたい人は、中京テレビハウジングの勉強会やイベントにぜひご参加ください。定期的に開催されるイベントを活用し、実際にモデルハウスを見学して、理想の家の実現に向けたイメージづくりに取りかかりましょう。